日別アーカイブ: 2010年2月13日

サイトAにサブドメインを設定するべきか

サイトを巡回していると、http://www.○○○.com/××といったwwwから始まるページアドレスの他に、http://××.○○○.comのような任意の単語がドメインネームの前に置かれたアドレスのページをよく見かけます。例えばgoogleであれば、検索のトップページhttp://www.google.com/に対して、google docsのページはhttp://docs.google.com/、google mapsのページはhttp://maps.google.com/のように提供する機能の単語をドメインネームgoogle.comの前につけています。

これがサブドメインと言われるもので、ディレクトリへのパスをそのままページアドレスにする方法に対して有利な点がいくつかあります。具体的には、

  • 深い階層にあるデイレクトリに、短いアドレスでアクセスできる
  • 検索エンジンの検索結果として、1サブドメインにつき1件として扱ってくれる場合がある

一方で、検索エンジンの被リンク数をドメインの評価として加算していくアルゴリズムを考えると、サブドメイン毎に加算ポイントがばらけてしまう状態はSEO的なディスアドバンテージになります。このようにサブドメインでの運営は長所も短所もあるので、実際に導入する場合にはサイトの将来的なプランに沿う選択であるか考えてみる必要があります。

さて、サイトAの計画には、日本語ページの他に英語版のページをつくる予定がありました。この英語版ページにはサブドメインhttp://en.○○○.com/のようなアドレスを設定しましたが、それは以下のような理由によるものです。

  • 日本語版と英語版で提供する機能は違うものを想定している
  • 英語版のアドレスからサイトにやってきた人が、日本語のコンテンツに遭遇してしまうことを避けたい

つまりページの想定している客層が異なるので、不必要な導線は除いておく必要があったのです。例えば英語版を閲覧していた人が存在しないページのリクエストを送ってしまった場合、404エラーのページから自動的に戻る、あるいはアドレスを削って辿り着く先が日本語版ページのトップだと不安になってしまうのではないかと思うのです。

そういうわけで、サブドメインを設定するかどうかの問題は解決しましたが、設定時には予期せぬ落とし穴にハマってしまいました。サブドメイン設定時には気をつけなければならない問題なのですが、それは次のエントリにでも書こうと思います。


cPanelの多機能なファイルマネージャ

サーバ管理ソフトウェアcPanelには、標準で多機能なファイルマネージャが付属しています。

このスクリーンショットで大体何ができるかの説明は済んでしまっているような気がしますが、あえて機能を箇条書きにしてみます。

  • ファイルのアップロード・ダウンロード
  • 新規ディレクトリ、ファイルの作成
  • コピーや移動、名前の変更などのファイル操作
  • ファイルの圧縮・解凍
  • アクセス権の変更
  • コード/HTMLエディタ

このような機能があります。つまり基本的にFTPクライアントでできることがオンラインでできるようになるため、サイト作成のために別途FTPクライアントを用意する必要がありません。

また、最後に挙げたコード/HTMLエディタは出来の良いシェアウェア程度の機能を備えているため、サイト作成の中心的なツールとなり得るポテンシャルがあります。以下にスクリーンショットを何点か用意しました。

左の2点(それぞれcss、phpを編集しています)のスクリーンショットで立ち上がっているのは、code editorというアプリケーションです。一方右の2点は拡張子が.htmlのファイルのときに選択できるHTML editorです。
コードビュー、デザインビューといったHTMLエディタではおなじみの機能も備えています。

さて、こうしたFTP機能と強力なエディタをcPanelは標準搭載しているわけですが、そうなればcPanelを採用したサーバでサイト作成をする場合、従来の作成手順、”ローカルで作成したファイルをサーバにアップロードする”を踏襲することなく、完全にオンラインの作業でまかなえてしまえることになります。この方法ではローカル環境とリモート環境で気付かぬうちに複数の版ができてしまうという問題を解決できるばかりでなく、GoogleDocsのような、自宅、職場、ネットカフェなどの環境を問わず作業ができるという恩恵も受けられます。

ということで、サイトAの作成にはこのcPanelの環境を用いてみることにしました。使い込んでいくうちに足りない部分や不具合などが明らかになってくると思うので、それはその都度このブログで報告していきたいと思っています。

(2012.6追記:サイトの一時閉鎖の影響で、スクリーンショット画像が無しの状態になっています。想像を掻き立ててください)


サイトCのサーバにRental Orbit Spaceを選択

サイトC(このサイト)のサーバは、Rental Orbit Spaceというサーバを利用させてもらっています。学生さんが運営されているサーバのようで、容量制限なし、広告なし、商用利用可能とのことです。登録自体もフォームから氏名とメールアドレス、希望アカウント名、ホームページの内容を入力して送信するとすぐにアカウントが発行される仕組みになっています。ただしCMSなどでMySQLのデータベースが必要な場合には、別途申請が必要なようです。

学生さんに主に利用していただきたいとのことです。その他利用規約については、上のバナーのリンク先で、サイドバーから飛べるので契約前に目を通しておいた方が良いでしょう。

(2010.5追記:利用規約の変更をされたようで、容量、商用利用規定などがこのエントリの作成時と異なっています。サーバの名称はそのままですが、ドメイン名が変わったので、ご興味のある方は検索から探してください。このブログで現在使用中のサーバは、このサーバではありません。2012.6:バナーリンクも取り外しました)


cPanelについて

契約前は全く知らなかったのですが、WebhostingPadはサーバ管理ソフトウェアのcPanelを採用したサーバでした。契約手続きが完了するとこのcPanelのアカウントが発行され、以降は各種設定変更もこのソフトウェア上で行うようになっています。個人的にとても使い易いと感じたので、少しだけこのソフトウェアについて調べてみました。

まずサーバ管理ソフトウェアの役割についてですが、サーバ管理のために必要な各種コマンドを、コマンドラインでの操作ではなく直感的なインターフェースで行えるというメリットを管理者側に提供します。のみならずcPanelなどのソフトウェアはサーバ利用者側からの変更手続きにもわかり易いインターフェースを提供します。ちょうどwindowsのコントロールパネル、MacOSXのシステム環境設定パネルのような外観になっています。

利用者がいじることを許可された設定項目は、この画面にアイコンとして現れます。

コントロールパネルをもったサーバ管理ソフトウェアとしては他に、Plesk、Webminなどがメジャーなようです。日本のレンタルサーバでは設定画面を自前で用意している場合が多いのに対し、海外サーバではこうしたサーバ管理ソフトウェアを導入し、設定画面の使用方法についてはwebの解説をあたってくれという態度のサーバが多いようです。サーバ側としては人的ソースの節約になりますし、ユーザ側としては操作に一度慣れてしまえば、サーバを移転した際にも操作に戸惑わずに済むという利点もあります。

さて、以上サーバ管理ソフトウェアの概観でしたが、cPanelがサーバ管理ソフトウェアの選択肢としてどうかということに関しては、比較を行ったわけでも管理者として導入してみたわけでもないので言及ができません。あくまでこうしたソフトウェアに触れるのがはじめての利用者側の人間として、以下の機能がついているのが特に便利だと感じました。

  • サイトのバックアップ機能
  • ファイルマネージャ(GUIのFTPソフトのような外観)で書類を選択し、直接編集もできる
  • アクセス統計
  • ディレクトリにパスワードをかけたり特定のIPからのアクセス拒否が手間なくできる
  • サブドメインの追加

この他にも機能がたくさんありそうです。ちなみにcPanelは多言語対応でもあり、説明やシステムメッセージの言語として日本語を選ぶこともできます。90点くらいの日本語なので、90点あれば十分と感じる人にはここも訴求ポイントになると思います。

以上がcPanelについてでした。個人的によく使う機能の解説は以降のエントリでも行っていきたいと思っています。