最近、妙に生き急いでいる感まであるWordPress。WordPressでブログを運営していると、本体のアップデートがリリースになったので更新しろとの注意が頻繁に表示される。そのうちに週刊WordPress状態に移行してしまうのではないかという危惧もあるのだが、とりあえずはへいへいと言いなりになって更新ボタンを押している。
今回12月12日にリリースされたヴァージョンは、3.8。WordPress3.7のリリースが10月で、当ブログでも言及した3.6のリリースが8月。3.5が去年の12月であるため、サイトによっては2013年中に3度のアップデートを経験することになるかもしれない。
リデザインされた管理画面
今回のアップデートの主な変更点は、まず管理画面のリデザイン。3.6でも、投稿画面にリビジョン表示・アイキャッチ表示が追加されたり、3.7では投稿フォーマットの指定欄追加など、機能の継ぎ足し継ぎ足しが行われ(その都度新しく覚え直し…)てきたわけだが、今回の変更はそれらとは異なる、リデザインになる。まあ、WordPress.comでは先行実装されていた管理画面なので、見覚えがある方も多いかもしれない。MP6プラグインとしてレビューされていたものだ。
管理画面自体がフラットなデザインになり、スマートフォンなどのデバイスとの相性が良くなった。これは人によっては、これまでのデザインの方が良かったと感じるかもしれない。テーマの選択画面は、Thx38プラグインとしてレビューされていたものを採用し、こちらもこれまでの選択画面に慣れているとやや戸惑うだろう。
期待されていた、コンテンツの串刺し検索であるGlobal Admin Searchはまだ標準実装には至っていない。プラグインとしては同名で配布されているので、WordPress3.5以上のヴァージョンのユーザは先んじて試してみるのも良いかもしれない。
新デフォルトテーマTwenty Fourteen
WordPress3.6のデフォルトテーマ、Twenty Thirteenでは、それまでのデザインを覆すフラットデザインと、レスポンシブの徹底化、WEBフォントの採用など大きな変更があった。そして、ユーザがTwenty Thirteenに慣れる間もなく、3.8では新デフォルトテーマのTwenty Fourteenが登場することとなった。
これまでのデフォルトテーマでは、トップにヘッダ画像があり、その下のブロック要素に水平メニュー・サイドバーを含むカラム要素を詰め込むというデザイン。それに対して、Twenty Fourteenでは水平メニューが上部固定でスクロールの影響を受けないように、記事部分はヘッダ画像の幅に左右されず広々と幅をとり、幅1007px以下のウィンドウサイズで早々とサイトバーが下部に落ちてしまうようになった。
感覚的には、wrapperを取り払ったイメージというべきか。近頃のOSXなどが推しているフルスクリーン表示を行っても、間抜けにならないデザインとして考えられているのかもしれない。是非テーマのデモサイトでググっとウィンドウサイズの変更を試されたし。
今回のアップデートで、混乱するライトユーザも相当数出そうだというのが率直な感想。惰性でWordPressを使っている層がどう動くだろうか、多少の波乱に期待してみたり。
(2013.12.18追記)
WordPress3.8日本語版をインストールしたのだが、管理画面のアイコンのうちいくつかが文字化けしてしまうという現象が発生した。
公式では、WordPress3.8管理画面の文字化けはプラグインWP Multibyte Patch1.9のインストールで解決するとアナウンスしているのだけど…
WP Multibyte Patchの最新版インストールでは解決せず。WEBフォントの使用に疎いのだが、環境依存の壁を取り払うことを目的としたWEBフォントが化けてしまうということはあり得るのだろうか?
(さらに追記)
ブラウザ再起動で解決。WEBフォントが化ける可能性について、原因を調べてみようと思います。